Fe
01炭素鋼と合金鋼
| 材質記号 | 炭素量 | 熱処理後の硬さ | 特性と用途 |
|---|
| S15C / SS400 | 0.15% /、 | — | 構造用。安く溶接しやすい。焼入れしない |
| S45C | 0.45% | HRC 45 ~ 55 | もっとも汎用的な中炭素鋼。軸、歯車、治具 |
| SCM440 | 0.40% + Cr-Mo | HRC 30〜35(調質) | 強度が高く焼入性がよい。伝動軸 |
| SNCM439 | Ni-Cr-Mo | HRC 32 ~ 38 | 大断面の高強度部品 |
| SCM415 | 0.15% + Cr-Mo | 表面 HRC 58〜62 | 浸炭用。歯車、カム |
炭素量が焼入れの可否を決めます。0.3% を下回ると基本的に硬化せず、浸炭しか手がありません。02ステンレス
| 材質記号 | 系統 | 磁性 | 特性 |
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| SUS304 | オーステナイト | なし | もっとも汎用。耐食性がよく、加工硬化が激しい |
| SUS303 | オーステナイト | なし | 硫黄添加で被削性を改善。耐食性はやや劣る |
| SUS316 | オーステナイト | なし | モリブデン添加。塩化物に強く、食品・海洋用 |
| SUS420J2 | マルテンサイト | あり | HRC 50+ まで焼入れ可。道具、金型 |
| SUS440C | マルテンサイト | あり | HRC 58+。軸受、刃物 |
| SUS630 (17-4PH) | 析出硬化 | あり | 析出硬化型。高強度と耐食性を両立 |
オーステナイト系は焼入れ硬化せず、加工硬化するだけです。硬さが要るならマルテンサイト系か析出硬化系を選びます。SUS304 がとくに削りにくい理由
- 加工硬化。切った面の硬さは HB 180 から HB 350 以上まで上がります。
- 熱伝導が悪い。熱が刃先に残ります。炭素鋼のおよそ 3 分の 1 です。
- 靭性が高い。切りくずが切れずに道具へ巻きつきます。
- 対策。硬化層より深く切り込み、送りを小さくしすぎず、刃を鋭く保ち、たっぷり給液し、切りくず処理のよいチップを選ぶこと。
03アルミ合金
| 材質記号 | 系統 | 熱処理 | 特性 |
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| A1050 | 1000 系 純アルミ | 不可 | 導電・熱伝導に優れるが軟らかく、機械加工に不向き |
| A5052 | 5000 Al-Mg | 不可 | 板金の主力。曲げやすく耐食性がよい |
| A6061-T6 | 6000 Al-Mg-Si | 可 | 機械加工でいちばん使う。強度と被削性のバランス |
| A6063 | 6000 | 可 | 押出用。表面がよく、アルマイトが美しい |
| A7075-T6 | 7000 Al-Zn | 可 | 強度は鋼に近いが、耐食性と溶接性に劣る |
| ADC12 | ダイカスト | 不可 | ダイカスト品。Si が多く道具を摩耗させる |
T6 は溶体化処理後の労務費数効。加工後にもう一度熱処理すれば寸法は動きます。04道具鋼とその他
| 材質記号 | 種類 | 硬さ | 用途 |
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| SKD11 | 冷間金型鋼 | HRC 58 ~ 62 | 抜き型、シャー刃、耐摩耗部品 |
| SKD61 | 熱間金型鋼 | HRC 45 ~ 52 | ダイカスト金型、鍛造金型 |
| SKH51 | ハイス | HRC 62 ~ 65 | 切削道具、パンチ |
| FC250 / FCD450 | ねずみ鋳鉄/ダクタイル鋳鉄 | HB 180 ~ 250 | 機械のベッド、ハウジング |
| C3604 | 快削黄銅 | — | 旋盤部品、継手 |
| POM / PEEK | エンジニアリングプラスチック | — | 耐摩耗ブッシュ、絶縁部品 |
SKD11 は熱処理後の変形が大きく、精度品には研削代を残す必要があります。05材料を選ぶときの 4 つの問い
- 何に耐えるのか。引張、曲げ、衝撃、摩耗、疲労、それぞれ対応する特性が違います。
- 環境はどうか。屋内の乾燥、屋外、塩化物、高温、食品接触。これが耐食のクラスを決めます。
- 硬くする必要があるか。硬くするには焼きが入る必要があります。炭素量、あるいは浸炭できるかをまず確認します。
- 買えるか、作れるか。特殊材の納期と最小ロットは、材料の性能よりプロジェクトに響くことがよくあります。